当館のこだわり

もうひとつのふるさとでありたい

私ども民芸旅館「かみの家」は昭和五年に「上野屋旅館」創業以来、天孫降臨神話の里・日向国西臼杵高千穂にて、四季折々の旬の恵みを手料理でおもてなしする和趣の宿として、多くの旅人の方をお招きいたしております。高千穂町には、自然の造形美を刻印する高千穂峡や国見ヶ岳の秋の雲海をはじめ、神と人が交信する伝統の夜神楽など、古来より連綿と受け継がれてきた日本の自然と暮らしの織りなすふるさとの美しさとやすらぎが、今も生き続けております。その息づかいを皆様に肌で感じていただきたく、素朴なくつろぎに身をゆだねる癒しの宿を心がけております。皆様にとって、もうひとつのふるさとであればと願っております。
民芸旅館 かみの家 主人 佐藤哲章

民芸旅館かみの家玄関先での写真

長谷川観石ギャラリー

当宿のお部屋のふすま絵は、絵師・長谷川観石画伯の手描きによるもの。広間やロビーに飾られた絵画を合わせると30点にもなります。
神の里・高千穂を訪れる執筆家や画家の方々に、創作活動の場として当宿をご利用いただいております。

長谷川 観石(はせがわ かんせき) プロフィール

昭和19年宮崎県五ヶ瀬町生まれ。
文化人でもあった父の影響を受けて幼少より画才が花開く。高校時代に描いた油絵が宮崎県美術展で入選、一気に注目を浴びる。その後、日本全国を巡り、絵を描き続け、飛騨の自然に魅せられ活動の舞台を岐阜県高山市へ移し、染物家の夫人と結婚。
自然を題材にした画風は、自身が野山を歩き、山菜や川魚、キノコ採りを楽しむがゆえのもの。繊細な筆遣いは日本のみならず、海外にもファンを持つ。
当館主人が、同郷ということもあり昭和60年の改装以来、館内デザインも手がける。ふすま絵を中心に数多くの絵画が館内を彩っている。

夜神楽へのバス送迎サービスのご案内

夜神楽は高千穂に伝承される奉納舞で、天照大神が天岩戸にお隠れになった折、岩戸の前で、あめのうずめの命が舞ったのが始まりと伝えられるものです。国の重要無形民俗文化財に指定され、毎年11月22日から翌年の2月10日まで高千穂町の各地区の民家では夜神楽を奉納し、秋の実りに対する感謝と翌年の豊穣を祈願します。また、高千穂神社では一年を通して毎夜8時から約1時間、夜神楽の上演(料金500円)がありますので当館より送迎いたします。

夜神楽の写真